今日知人からメールがあり、明治学院大学名誉教授の宇波彰先生がお亡くなりになったことを知りました。1月6日に家で倒れられて亡くなり、昨日の1月16日にご家族のみで葬儀が行われたのことです。
先生とお知り合いになったのは、私が帰国して数年たった頃でした。先生の勉強会に出席させていただく機会があり、以来、私個人としても東京精神分析サークルとしてもお世話になってきました。ちょうどその頃、私はサークルを立ち上げ、先生のおかげでサークルの初めてのコロックを明治学院大学で開催することができました。
先生はドゥルーズなどの翻訳でも有名だと思いますが、実はラカンに関しても深い関心を持たれていました。ラカンが1966年にエクリを出版した時にはフランスからすぐに取り寄せてお読みになったそうです。その頃はまだ誰もラカンの名前さえも知らない時代ですから、日本におけるラカンのまさに草分けとも言える方でした。
また、ラカンの勉強会も長い間続けられて日本におけるラカンの紹介のために御尽力され、日本においてラカン、そして精神分析の理解を推進して行くことを目的としているサークルにとってこころ強い同伴者の一人だったと思っています。
先生どうもありがとうございました。
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